金子淳
3月3日の桃の節句を前に、福岡県八女市でひな人形の製造・出荷が最盛期を迎えている。国内有数の生産地である同市のフジキ工芸産業では、検品・箱詰めなどの作業が、2月初旬まで続くという。
コロナ禍前は約1万9千セットを出荷したが、昨年は1万5千セットほどに減った。今年に入って福岡市で開催した展示即売会でも、感染者の急増で来客が少なく、「以前ほどの売り上げは見込めそうもない」と担当者は話す。
人形を直売する八女人形会館では、久留米絣(かすり)や博多織、小倉織の着物をまとった人形や、台や屛風(びょうぶ)に「大川組子」が装飾された「メイドイン福岡」のひな人形も展示されている。(金子淳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル